「先生、私のこと好き?」 尋ねると彼は隣に腰かけて、黙って優しいキスをくれた。 「城崎さん…?」 心配してくれるから意味もなく俯いて見せれば 今度は、いつもより優しく抱き締めてくれる。 「どうかしたの?」 なんとなく聞いてみただけだったけど、 どうして言葉で応えてくれなかったのか なんて、些細な事を寂しいと思ってしまう。 キスをくれる。 傍にいてくれる。 心配もしてくれる。 抱き締めてくれる。 なのに彼の気持ちだけがいつも曖昧に思えて、私は不安になるんだ。 彼の胸の中にいてさえそれは拭えない。 だけど、確かめる勇気はまだ持てなくて。 「…ううん大丈夫。いいの」 それでも今は、昭仁が大好きだから。 |